赤坂在住の夫婦と娘と赤ちゃんによる日記と地元情報。 食事、映画、読書にアート、何でもありのブログです。 第二子誕生しました!


by yesquire
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NYのプレスクール狂想曲。 Nursery University(ナーサリー・ユニバーシティー)は日本と違いテロ以降出生率が増加した眠らない都市の実情を、金持ちだけでなく人種、地域や年収の違う幼児を持つ家族にスポットを当てて明らかにするドキュメンタリーです。
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プレスクール(Preparing for School)はアイビーリーグに子供を入れるためのステップで、子供の数が増えた結果マンハッタンでは合格率が厳しくなり、教師を含めてマスコミも両親もCrazyと分かってはいるが愛する子供のために何でもする状態。 ウォール街では子供を有名スクールに入れるために不正取引に染まる父親が出てくる始末。

懸命な夫婦の生の会話、選ぶ側の教師達の声やアメリカでは当たり前なのかプレスクールに入学させるためのコンサルタントのインタビューまであるノンフィクションは、幼児を持つ親には緊迫感と切迫感がモロに伝わってきます。 肝心の子供達は言葉もままならない年齢なので脇に置かれていますが、申込日に会社から電話しまくる親や説明会で熱心に話を聞く姿は身につまされる想いです。 国境は関係ないんだなととにかく身近に感じた作品でした。

合格の秘訣を聞かれた先生が"Be yourself"と言っていたのには納得。
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by yesquire | 2010-01-15 22:16 | movie / tv
伝統的な80年代の作り方をリピートするNora Ephron(ノラ・エフロン)による伝説的な料理人Julia Childと彼女の料理全てをブログで再現する現代の女性Julie Powellの映画がJulie & Julia(ジュリー&ジュリア)。 ロブスターをボイルするシーンで"Pycho Killer"を使い、ダンアクロイドの物真似パロディを流すなど懐かさを感じさせる作品でしたが脚本、撮影と演技が見事にミックスした名作となりました。
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批評でも指摘されているように時代の違う両女性の結婚生活がお互い理解のある夫を持つことで充実しています。 が本作の主題は結婚ではなく「料理」であり「料理をする喜び」です。 フランスの閉鎖的な社会でフランス料理を取得してゆく半世紀前の外交官婦人と、ブラックベリーを持つ友人に囲まれ目的を失っていた現代の若い女性が共に料理に目覚めて成功するストーリー。 諦めかけていたフランス料理の英語版集大成“Mastering the Art of French Cooking”がクノップ社で出版が決定したシーンとブログがNew York TimesのFood欄に取り上げられ留守電にメッセージが集中する場面でクライマックスを迎えます。 

筋肉の動かし方や話し方などいつも通り本人以上の印象を残すJulia役のMeryl Streep(メリル・ストリープ)も偉大ですが、新境地に挑戦す続けるAmy Adams(エイミー・アダムズ)も素晴らしい演技を見せます。 しかし、メリル本人がJulia Childを演じていたのではなくJulieを通した彼女を体現したとインタビューで話していたのには驚きました。

大げさにならず、余計なシーンも少ないコンパクトな本作はクライマックスも控えめですが、どちらかと言えばJulieに似ていると思わせる監督の料理に対する静かな情熱も感じる優秀な作品。 "Boeuf Bourguignon"が食べたくなりました。
 
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by yesquire | 2009-12-30 23:36 | movie / tv
マイケル・マン(Micael Mann)の作品とは思えない単調で普通のギャング映画となってしまったのがPublic Enemies(パブリック・エネミーズ)。 「マイアミ・ヴァイス」や「コラテラル」の緊張感やノワールで印象的な映像は無く、街角で見過ごされるクリスマスツリー程度の作品。 ただしそのツリーにはJohny Depp(ジョニー・デップ)とChristian Bale(クリスチャン・ベール)という高価なオーナメントが飾られており人の目は惹きます。
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大恐慌時代の銀行強盗とその愛人、FBIの精鋭達にフォーカスした映画やドキュメンタリーはそれこそクリスマス映画並みに多数制作されているので新鮮味はないし、Billy Crudup(ビリー・クルダップ)を含めた主演男優達は似たような映画にクレジットされているので鮮度は更に落ちます。 銃撃シーンをハンディで撮影したのは緊迫感がありましたが今では常套手段。 2時間近くバットマンとジャック・スパロウがチラついて集中できないまま終わってしまいました。

「Last of the Mohicans」の方が主人公の描き方は鮮烈だったし、Bank Robber物でも「ヒート」の方が数段良かった本作の評価は☆★★★★。
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by yesquire | 2009-12-23 14:10 | movie / tv
日本語訳がお始末なために読んでいて少なからず不愉快になるドキュメンタリーとなってしまったマイケル・ルイスのスポーツ物3作目が『ブラインド・サイド』。 映画化が決定で急に出版したからなのか、緊張感のあるNFLのシーンも無駄なポンドにキログラムのルビや、表紙裏の素人には参考にならないポジション表などがかえって混乱をきたす導入部分となり感情移入できません。
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物語はルイジアナの貧困と混乱の中で育ったマイケル・オアーが偶然白人の裕福な家庭に保護され家族となり、その体格と運動神経によって超高校級のアメフト選手になって行くもの。  苦労して現在の資産と地位を築いた父親と厳格でプライドの高い母親、才能を見抜いたコーチや根気よく勉強を教える家庭教師などに支えられ、無事アメリカ流のサクセスストーリーを成就させる主人公のドキュメンタリーには感動します。 

入念に語られているように早くから確立されたスカウト網のおかげで実力を発揮したマイケルに対し大学のコーチ達が壮絶な獲得合戦を行い、最終的には父親と同じミシシッピー大学に入学、本作には間に合いませんが様々な記録を打ち立てドラフトでNFLのレイヴェンズに入団します。 作者の妻がディナーの席で「10分で笑い、20分で泣き、30分で食事を忘れた」と述べているように映画として素材も豊富なドキュメンタリーですが、とにかく正直すぎて余計なカタカナ表記と知識をひけらかしたがる翻訳ブラインドな翻訳家のせいで日本語訳は大失敗で、10分もスラスラ読むことはできません。 原文かWikipediaを読んだほうがより現実的で真実味があった本作の映画に期待です。

wiki→ http://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Oher
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by yesquire | 2009-12-14 23:33 | book
最初は大統領らしくなかったFrank Langella(フランク・ランジェラ)が最後はニクソンよりニクソンに見えた舞台の映画化がFrost/Nixon(フロストxニクソン)。 ベテランのRon Haward(ロン・ハワード)が光を上手く使った映像で時代の寵児Peter Morgan(ピーター・モーガン)の脚本を完璧に仕上げた作品。
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英国出身の脚本家は「クィーン」で象徴と威厳を身近にしかも畏れなき存在にしましたが、今回はその権威が崩壊するまでを焦らしながら見事に描いています。

ランジェラとMichael Sheen(マイケル・シーン)の主役の二人も何度もTVで流れた有名なインタビューの本人をスキなく演じており、光線を上手く使った映像を見ているとその場にいるような錯覚に。 良質な構成、脚本、編集に優れた俳優の演技と落ち着いた音楽を持つドキュメンタリーであり舞台の映画化作品に出会うことは幸運です。 作品賞に匹敵する映画の評価は☆☆☆☆★。
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by yesquire | 2009-06-12 23:25 | movie / tv

Milk / ミルク

スピードを下げたオリバー・ストーン作品のような政治家のドキュメンタリーがSean Penn(ショーン・ペン)主演のMilk(ミルク)でした。
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オスカーを獲った彼の演技はさすがで、すべての筋肉を使って初めて選挙で選ばれたゲイの政治家を表現していた気がします。 しかしそれよりもGus Van Sant(ガス・ヴァンサント)監督はいつもの思い切った配役と落ち着いた映像でこちらを興奮させてくれます。 ミルク殺害犯となるもう一人の監督官をJosh Brolin(ジョシュ・ブローリン)が映画に溶け込む静かな存在感で演じ、またJames Franco(ジェームス・フランコ)はこんなにいい俳優だったのかと思い知らされるパフォーマンスを見せてくれました。

黒人初の大統領が誕生した年にサンフランシスコで差別と偏見に対抗した政治家にフォーカスを当てるのはいいタイミングですし、主人公の同性愛の側面も恐れず表現した事は大変評価すべき映画だと思います。 また当時のカルチャーや画像なども欲張らずに活用され違和感がありません。 大きな感動は無いもののラストも納得できる洗練されたドキュメンタリーでした。 評価は☆☆☆☆★。 

“My name is Harvey Milk, and I want to recruit you.” という演説の言葉はストレートの人達に向けた「民主主義にリクルートしに来た」的なメッセージだったようです。
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by yesquire | 2009-04-12 15:01 | movie / tv
数十億の価値があるポロックの作品をたった5ドルで買ったアメリカのオバちゃんのドキュメンタリーがWho the #$&% is Jackson Pollock?(フー・ザ・ファック・イズ・ジャクソン・ポロック?)
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トラック運転手のテリは立ち寄った古道具屋で友達のプレゼントにでかい絵を購入。 トレーラーハウスに住んでいた彼女に断られたのでガレージセールで売りにだしたところ地元の教師に「もしかして」と言われ、調べてみると本物らしいことが分かり話も大きくなる展開。

60ミニッツの製作者があり得ない一攫千金のストーリーを映像にしましたが、成功の甘い話とゆうよりは旧体制との格闘や美術作品の評価と科学による実証の対立など深い作品に仕上がっており、1時間のTVとはちょっと趣が異なって面白かったです。 これでもかと科学的な調査で本物と主張する主人公と、「いやー、この辺がポロックらしくないから偽物」とあくまでも感覚で決断してしまうアート業界の重鎮。 お互い頑固です。

片田舎での生活、絵の話で再会した家族、曰くつきエージェントを雇ってウォール街の金持ちにプレゼンと話はどんどん進みます。 エンドクレジットの「1,000万ドルのオファーを断った」には思わず拍手してしまいました。 最近まれにみるドキュメンタリーの秀作の評価は☆☆☆☆★。
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by yesquire | 2009-01-29 23:20 | movie / tv
Rescue Dawn(戦場からの脱出)は渋い映画を作ってきたワーナー・ハーゾグがベトナム戦争の捕虜の話を事実に基づいて監督した作品。 米空軍の戦闘中の捕虜(P.O.W)をChristian Bale(クリスチャン・ベール)がまたまた限界まで体を絞った鬼気迫る演技で、Steve Zahn(スティーブ・ザーン)はコメディアンから完全に脱皮したパフォーマンスで演じます。
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ベトナム戦争のドキュメンタリーに近い映画だと主人公の独白になる傾向がありますが、この作品はラオス国境のジャングルにある収容所、そこで交わされるほとんど呟きに近い会話と脱出後の絶望的な逃避でリアリティーを映し出します。

想像していた救出作戦や戦闘シーンはほとんどなく、異国で捕虜となり、食料もほとんど無い主人公がどうやって生き残るかを映像で過酷に表現した本作品の評価は☆☆☆★★。 マケイン候補応援のための映画でしょうか。
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by yesquire | 2008-01-07 23:43 | movie / tv

F**K a documentary 「FUCK」 

大人気TVシリーズ「NYPD Blue」の中で使うのに局の許可が必要だったなんてエピソードや、ABCニュースの名アンカーマンだったサム・ドナルドソンやアラニス・モイセットなどの有名人がその使い方を話したり意見を言うのがF**K a documentary (FUCK)
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日本語訳が無いF-wordはもちろんストレートな意味でも使うし、upやoffをつけて他の手段ともなり、進行形でF**kin’ goodとなるとさっぱり使い方が変わってきます。 その言葉のTVや映画での使われ方や歴史、過去の政治的な規制や逃走する政府の対策(U2のボノが使った例)などや著名人のインタビューに交えて展開される作品です。 芸能人だけでなく、学者や政治家など様々な分野から(当然)意見・主張を話すので内容豊かだし、子供に聞かせないようにする微笑ましいアメリカ的な文化も語られます。

久しぶりのインタビュー中心でしかも常に言論の自由や保守対リベラルの象徴としてディベートされる言葉を選んだ監督の勇気に評価☆☆☆★★としました。
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by yesquire | 2007-11-21 22:27 | movie / tv
実話を元にした学園物には常に心動かされます。 ロングビーチにある学校に着任したErin Gruwell(エレン・グルウェル)という新米教師の話がFreedom Writers(フリーダム・ライターズ)。 原作は彼女がまとめた生徒達のダイアリーでアメリカではベストセラーだったそうです。
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情熱ある若い教師役をHillary Swank(ヒラリー・スワンク)が熱演。 表情だけで表現できる雰囲気のあるいい女優になったなーと。 終盤父親役のScott Glenn(スコット・グレン)と会話する場面は上出来でした。 

人種差別がピークだった90年代の不良学生に「本当のギャングスタを知ってるのか?」と教室で問うことから生徒達の感心を引き、ホロコースト博物館やアンネフランクの日記を通して心の重石を取り除いて行きます。 バイトして自費で生徒に本を買い、理解のない同僚と対立する場面などは「本物の教師」がいるんだと深く感動させられました。

"based on true story" に弱いので評価は☆☆☆☆★。 まだ早いですがいつか娘にも見せたい映画です。 
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by yesquire | 2007-07-29 08:37 | movie / tv