赤坂在住の夫婦と娘と赤ちゃんによる日記と地元情報。 食事、映画、読書にアート、何でもありのブログです。 第二子誕生しました!


by yesquire
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

カテゴリ:movie / tv( 177 )

Weinstein兄弟がディズニーに売却する前のミラマックスを思い出させる秀作がDoubt(ダウト~あるカトリック学校で~)。 演技派の俳優、舞台が原作のしっかりした脚本と落ち着いた映像は賞を意識しながらも小さくまとまった伝統を感じる作品でした。
f0096206_11324929.jpg
厳格で旧体制の権化なシスター役で受賞したMeryl Streep(メリル・ストリープ)は評価の枠を超えており、10分ほどですが対等に渡り合ったViola Davis(バイオーラ・デイヴィス)の若いのに堂々とした演技も圧倒。 賞レースの常連となったPhilip Seymour Hoffman(フィリップ・シーモア・ホフマン)は新時代のリベラルな神父を彼らしく表現しましたが、それよりも恐ろしく将来性を感じるAmy Adams(エイミー・アダムス)の純粋だが芯の通った若いシスターから目が離せませんでした。 

映画は聖職者による性的虐待でも人間関係でもなく、60年代アメリカでの旧対新、停滞対進歩といった対立を神学校という閉鎖的な場所を舞台に描いてます。 会話のシーンは冷たく緊張感がありカメラワークも上手なのですが、それ以外の場面は工夫が足りなかったか。 優秀な俳優の共演と上質な脚本で仕上がった本作の評価は☆☆☆☆★。
[PR]
by yesquire | 2009-05-02 11:52 | movie / tv
レイチェルよりもノミネートされたAnne Hathaway(アン・ハザウェイ)よりも面白そうな結婚式が一番印象に残ったのがRachel Getting Married(レイチェルの結婚)
f0096206_22341696.jpg
幸せな姉の結婚式にリハビリ施設から駆け付けた父親の注目を浴びたい妹が主人公。 面倒ばかり起こす確かに脱プリンセスなアン・ハザウェイは私生活もいい経験になったのか注目の演技をしていたと思います。 しかし、姉夫婦と友人やパーティを盛り上げる面々が独特で、興味深い手作り結婚式の演出が面白く彼女の存在感も薄れ気味。 特に実の母親役で登場する年とったDebra Winger(デブラ・ウィンガー)からはしばらく目が離せませんでした。

小さな映画をハンディカメラで撮るJonathan Demme(ジョナサン・デミ)もいいかなと。 こんな式だったら招待されたいと思ったドラマの評価は☆☆☆★★。
[PR]
by yesquire | 2009-04-27 22:34 | movie / tv

Milk / ミルク

スピードを下げたオリバー・ストーン作品のような政治家のドキュメンタリーがSean Penn(ショーン・ペン)主演のMilk(ミルク)でした。
f0096206_14513448.jpg
オスカーを獲った彼の演技はさすがで、すべての筋肉を使って初めて選挙で選ばれたゲイの政治家を表現していた気がします。 しかしそれよりもGus Van Sant(ガス・ヴァンサント)監督はいつもの思い切った配役と落ち着いた映像でこちらを興奮させてくれます。 ミルク殺害犯となるもう一人の監督官をJosh Brolin(ジョシュ・ブローリン)が映画に溶け込む静かな存在感で演じ、またJames Franco(ジェームス・フランコ)はこんなにいい俳優だったのかと思い知らされるパフォーマンスを見せてくれました。

黒人初の大統領が誕生した年にサンフランシスコで差別と偏見に対抗した政治家にフォーカスを当てるのはいいタイミングですし、主人公の同性愛の側面も恐れず表現した事は大変評価すべき映画だと思います。 また当時のカルチャーや画像なども欲張らずに活用され違和感がありません。 大きな感動は無いもののラストも納得できる洗練されたドキュメンタリーでした。 評価は☆☆☆☆★。 

“My name is Harvey Milk, and I want to recruit you.” という演説の言葉はストレートの人達に向けた「民主主義にリクルートしに来た」的なメッセージだったようです。
[PR]
by yesquire | 2009-04-12 15:01 | movie / tv
Weinstein(ウエインステイン)兄弟の会社で2本目のWoody Allen(ウディ・アレン)作品は久しぶりのロマンス-コメディ。 Vicky Cristina Barcelona(それでも恋するバルセロナ)では珍しいことにウディ・アレン調の「どもり」を一度も聞くことがありません。
f0096206_21304780.jpg
ストーリーは二人のアメリカ女性が休暇中のバルセロナでボヘミアンと恋に落ち、暴力的なその前夫人が絡んで3人の関係が微妙に崩れてゆくというもの。 堅者のフィアンセを残してきた真面目なVickyをRebecca Hall(レベッカ・ホール)が好演、奔放で意外な芸術性を持つCrsitinaはウディお気に入りのScarlett Johanson(スカーレット・ヨハンソン)でした。 この2人を上回るのが最初のシーンから賞モノの演技で登場したPenelope Cruz(ペネロペ・クルズ)の存在感。 魅力的な反面「カサノバ」Javier Bardem(ハビエル・バルデム)の人生を侵食してきた壊れやすい悪女をスキなく演じていました。 

スパニッシュギターとワインに魅了されたVickyが芸術家との1日の関係を忘れられずバルセロナでフィアンセと過ごす間、友人のCristinaはアーチストと同棲を始めて前妻に芸術的インスピレーションを受けて恋心を持つ始末。 一人が離れ、二人が再開し、事件が起きる展開は古典的で、ウディ・アレンらしいウィットと脚本、ガウディの建築と町の雰囲気も絡んで小ぶりですが優秀な作品に仕上がっておりました。

評価は☆☆☆☆★。 いつも通り脇役もしっかりして落ち着いて観れました。
[PR]
by yesquire | 2009-03-30 22:19 | movie / tv
Guy Ritchie(ガイ・リッチー)ですから「ロック・ストック...」のセンセーションが忘れられないし、予告編も良かったので期待したんですが、RocknRolla(ロックンローラ)にはそれなりに裏切られました。 前妻の影響なのかキレイにきめすぎな映像が脚本と不釣り合いだし、せっかくGerard Butler(ジェラルド・バトラー)使ってるのにワイルドな雰囲気が伝わらない作品となってました。
f0096206_2237396.jpg
ロンドンを牛耳る不動産王がTom Wilkinson(トム・ウィルキンソン)という設定には大拍手なのに、何故かその存在感も最後まで薄く、追い込まれているはずの登場人物達もスタイリッシュな映像の影響で緊張感がありません。 盗まれた幸運の絵とか、悪役のボスが警察に仲間を売ってたとか、どこかで聞いたストーリーも陳腐でやはり初期の作品にような衝撃が少なくがっかりでした。 離婚したのでまた男っぽい常識を超えた派手な映画を作って欲しいです。
[PR]
by yesquire | 2009-02-27 22:48 | movie / tv
CIAとフィットネスを舞台に、壮年の主人公達がコミカルな事件に巻き込まれるのがBurn After Reading(バーン・アフター・リーディング)。 前作がかなりシリアスだったのでコーエン兄弟が得意の犯罪コメディを有名俳優で固めて作った作品。
f0096206_21174793.jpg
ファンキーなジムのトレーナー役Brad Pitt(ブラッド・ピット)は若返ったキレのある演技、Francis McDormand(フランシス・マクダーマンド)は美容整形とネット交際にはまる中年の偏屈な女性を、Tilda Swinton(ティルダ・スウィントン)はスノッブで嫌味な医者役をそれぞれ納得の演技で表現してました。 

ジムのトレーナーは見つけたCIAの機密ファイルでエージェントを脅迫、奥様はGeorge Clooney(ジョージ・クルーニー)が演じる政府高官と浮気、ストーリーはそれぞれの隠された生活が明るみに出たところで接点がいっきに湧き上がって無残な結末を迎えます。 残念だったのは共演者達がそれぞれ他の映画で目立った役をしており、どこかで見たキャストで作った感じがだったことと、脇役にも名俳優を使っていたのでの過去の作品のような無名だけど存在感ある役が少なかったこと。 個人的には浮気症でスケベなダメ男のジョージ・クルーニーが一番光っていたと思います。 評価は☆☆☆★★。 
[PR]
by yesquire | 2009-02-17 21:37 | movie / tv
男の友情、銃撃戦、ドラッグ、忍者、大爆発と期待できる要素をかなり織り込み、前より大掛かりになってきたJudd Apatow(ジャド・アパトー)製作コメディがPineapple Express(スモーキング・ハイ)
f0096206_22533391.jpg
主演のSeth Rogen(セス・ローガン)は裁判所の召喚状を届ける仕事先で殺人事件に遭遇、吸っていたマリファナ-パイナップルエクスプレスから足がついて、売人のJames Franco(ジェームス・フランコ)と犯人の麻薬王から逃げる身に。 またしてもDanny McBride(ダニー・マクブライド)が怪演するおかしな仲買人も巻き込んで事態はどんどん悪くなり、アジア系の組織も絡んで話は大きく展開します。

2人でマリファナを吸いながら話すシーン、仲買人の部屋でのどんちゃん騒ぎ、女子高生のガールフレンドとの会話など、独特の笑いを呼ぶセス・ローガンの脚本は光ってました。 特にハイになった売人がマリファナを語るシーンで"like killing a unicorn"とか"It's like God's vagina"などよくR指定で済んだと思わせるトークが炸裂。 最後のバディトークも大袈裟すぎて笑えました。 マリファナが主題だし、翻訳も大変そうでコストかかるので日本ではDVDなんでしょう。 くだらない邦題はいつものこと。 評価は☆☆☆★★。
[PR]
by yesquire | 2009-02-09 23:26 | movie / tv
Max Painだったビデオゲームの映画化Max Payne(マックス・ペイン)。 ダークな映像とハードボイルドな作りはSin Cityの足元にも及ばず、せっかくMark Wahlberg(マーク・ウォルバーグ)使っているのに中途半端なアクションシーンはWanted(ウォンテッド)の半分くらしか時間を使わず、音楽はバッドマン最新作のコピー。 しかもブリッジス兄弟の兄Beau Bridges(ボー・ブリッジス)が悪役でIron Man(アイアンマン)と同じ結末が最初から予想できます。
f0096206_18141619.jpg
新境地開拓したChris O’Donnell(クリス・オドネル)を久し振りにスクリーンで見た事くらいしか収穫はなし。 嫁さんの「この映画アメリカでどうだったの?」の質問にも納得。 ゲームは知らないのでひょとしてファンには受ける作品なんでしょうか。 評価は☆★★★★。
[PR]
by yesquire | 2009-02-07 18:17 | movie / tv
数十億の価値があるポロックの作品をたった5ドルで買ったアメリカのオバちゃんのドキュメンタリーがWho the #$&% is Jackson Pollock?(フー・ザ・ファック・イズ・ジャクソン・ポロック?)
f0096206_2313615.jpg
トラック運転手のテリは立ち寄った古道具屋で友達のプレゼントにでかい絵を購入。 トレーラーハウスに住んでいた彼女に断られたのでガレージセールで売りにだしたところ地元の教師に「もしかして」と言われ、調べてみると本物らしいことが分かり話も大きくなる展開。

60ミニッツの製作者があり得ない一攫千金のストーリーを映像にしましたが、成功の甘い話とゆうよりは旧体制との格闘や美術作品の評価と科学による実証の対立など深い作品に仕上がっており、1時間のTVとはちょっと趣が異なって面白かったです。 これでもかと科学的な調査で本物と主張する主人公と、「いやー、この辺がポロックらしくないから偽物」とあくまでも感覚で決断してしまうアート業界の重鎮。 お互い頑固です。

片田舎での生活、絵の話で再会した家族、曰くつきエージェントを雇ってウォール街の金持ちにプレゼンと話はどんどん進みます。 エンドクレジットの「1,000万ドルのオファーを断った」には思わず拍手してしまいました。 最近まれにみるドキュメンタリーの秀作の評価は☆☆☆☆★。
[PR]
by yesquire | 2009-01-29 23:20 | movie / tv

Traitor / トレイター

あのSteve Martin(スティーブ・マーティン)が原作でクレジットされているスパイ・アクション作品がTraitor(トレイター)。 プロデュースもしたDon Cheadle(ドン・チードル)が国際的テロリスト一味のミステリアスな男を、Guy Pearce(ガイ・ピアース)はテロリストを追うFBIのエージェントを演じています。
f0096206_2202311.jpg
敬虔なイスラムの主人公がテロ組織の爆発物担当としてステップアップする過程で、実はアメリカのスパイであることが分かり、爆発で被害を出すことで彼は更に宗教にのめり込んでいく。 組織を追い詰めるFBIも最後は主人公からの情報で暗闇に迫る。 と書くと一流のスパイ映画のようですが、全編緊張感も細かい描写もなく、「飛行場で買って読み終えてしまうpaperback」ような駄作でした。 

コーランの言葉、自爆テロ、自家製爆弾からFBIのメンバーなど妙にリアリティーを感じる場面が上手につながらず、派手なアクションも抑え気味だし、スパイの苦悩も伝わってきません。 1時間のドキュメンタリーの方がよっぽど面白く感じる映画の評価は☆☆★★★。

 
[PR]
by yesquire | 2009-01-22 22:18 | movie / tv