『スリーピング・ドール』 ジェフリー・ディーヴァー
2008年 11月 02日
リンカーン・ライム物ではない推理小説の重鎮の最新作は、人間の表情や動きから嘘や真実を導き出すキネクシス専門家キャサリン・ダンスが主人公。 「ウォッチメーカー」で脇役ながら鮮明な印象を残した女性捜査官が地元モントレーで脱獄したカルト凶悪犯人を追い詰めます。 『スリーピング・ドール』とは一家殺害事件でベッドで寝ていたため助かった少女のこと。 17歳に成長した彼女の証言や、共犯の女性達、FBIのカルト犯罪専門官などクセのある登場人物と、嫁さんも「懐かしい」と語る西海岸のリゾート地の情景が上手く折り混ざった秀作です。 ダンス捜査官の家族や恋愛感なども散りばめられた構成はライム物ほどの緊張感とスピードはありませんが、お約束のどんでん返しや裏切り、あっと言わせる敏腕捜査官の腕前などはシリーズ以上の充実度を感じました。
女性が多く登場するし、モントレーやカーメルなどに詳しい嫁さんは本当に楽しめた一冊でした。
女性が多く登場するし、モントレーやカーメルなどに詳しい嫁さんは本当に楽しめた一冊でした。
by yesquire
| 2008-11-02 22:41
| book