赤坂在住の夫婦と娘と赤ちゃんによる日記と地元情報。 食事、映画、読書にアート、何でもありのブログです。 第二子誕生しました!


by yesquire
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

『消えたカラヴァッジョ』 ジョナサン・ハー

アイルランドの地味な教会で発見されたカラヴァッジョの名作「キリストの捕縛」。 偶然が重なった発見とダブリンの美術館での修理と公表のいきさつが後半に、前半で「洗礼者ヨハネ」の真贋を決定しカラバッジョ研究者達を驚かせたローマの女子学生の活躍を取り上げているのが『消えたカラヴァッジョ』
f0096206_05840.jpg
謎の多い画家本人の物語をちりばめながら、美術史を学ぶ女子大生がいかに大多数が発見できなかったカラヴァッジョ作品の運命を明白にするかを語る前半2章はノンフィクション独特の緊迫感が伝わって読み応えがありました。 彼女を含めた学者や研究家が後半のダブリンのパートにも登場し、センセーショナルな発見と修復の過程が継続して緊張感ある物語となっていました。

本を読んだ後にカラヴァッジョの画集を見ながら感心していると最後の参考文献にちゃんと女子大生フランチェスカの論文が取り上げられており、思わずニンマリして嫁さんに報告してしまいました。

名画を扱った本はたくさんあれど、本作のように片寄のない文章で上手に仕上がったモノに出会う機会は少ないと思います。
[PR]
by yesquire | 2008-02-08 00:18 | book