『競売ナンバー49の叫び』 トマス・ピンチョン
2006年 12月 22日
アメリカで9年ぶりの新刊’Against The Day’が出版されたThomas Pynchon(トマス・ピンチョン)の60年代の作品が「競売ナンバー49の叫び」です。
LAのエディパ・マースという女性が以前愛人だった金持ちの遺言執行人に任命されてからストーリーが始まります。 他の作品と同様めまぐるしく出来事が起こり、場面が変わり、登場人物が現れては消えます。 この作品も最初から「読者をテストする」ような知識を展開し、「留まる所がない」スピード感が支配しています。
日本語訳も70年代のものですから多少違和感はありますが、突然終わるラストの数行を読んだ後はグッタリでした。 歴史、文化、芸術、地理、サブカルチャーと様々な方向に話のベクトルが向かいます。 ピンチョンの作品は10ページ程度読んだら休むくらいが一番いいのかもしれません。 実は寺山修司が翻訳を途中までしていたと解説にありました。 ちなみにこの本の装丁はすばらしいと思います。
日本語訳も70年代のものですから多少違和感はありますが、突然終わるラストの数行を読んだ後はグッタリでした。 歴史、文化、芸術、地理、サブカルチャーと様々な方向に話のベクトルが向かいます。 ピンチョンの作品は10ページ程度読んだら休むくらいが一番いいのかもしれません。 実は寺山修司が翻訳を途中までしていたと解説にありました。 ちなみにこの本の装丁はすばらしいと思います。
by yesquire
| 2006-12-22 12:27
| book