赤坂在住の夫婦と娘と赤ちゃんによる日記と地元情報。 食事、映画、読書にアート、何でもありのブログです。 第二子誕生しました!


by yesquire
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『コレラ時代の愛』 ガブリエル・ガルシア=マルケス

「コレラ時代の愛」はチェス仲間を亡くした医師が同じ日にアクシデントで死んでしまい、寡婦となったフェルミーナ・ダーザの前に半世紀近くもこの時を待っていたフロレンティーノ・ダーサが現れプロポーズする事から物語が始まります。 
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ロマンチックなストーリーに聞こえますが、そこはガルシア=マルケスですから期待は裏切りません。 一人の女性を想い続ける青年の苦難よりも、周囲で起きる事件や昔のコロンビアでの生活などが得意のおとぎ話風に語られていきます。そうなんです、「語られていく」んです。 台詞はほとんど無く動作や景色や出来事が描写されるだけというマルケス節炸裂です。 確かに読んでいて疲れるあるいは眠くなることもあるでしょう。 しかし様々な場面でこれでもかと言うくらい読者を驚かせ感嘆させてくれる事に間違いはありません。 特に想われる方のフェルミーノ・ダーサの少女時代からの生活や青年医師との結婚生活は記憶に残るものでした。

マルケスが次々に刊行されるのも読書熱を維持させるのでしょうか。 先月からすごい勢いで本を読んでいます。 願わくば他の中南米作家の翻訳も読む時間が無い程出版されると幸せなんですが。
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by yesquire | 2006-12-06 12:28 | book