『フリーキー・グリーンアイ』 ジョイス・キャロル・オーツ
2006年 11月 29日
とにかく多作なJoyce Carol Oates(ジョイス・キャロル・オーツ)ですから気を抜いているとコンセプトも出版社も前と全く違う形で本屋に並ぶので大変です。 ’Freaky Green Eyes’(フリーキー・グリーンアイ)は最近流行なのか、よく理解できないYA=ヤングアダルトなる分野での出版となりました。 シアトルに住む超有名元フットボールスターを父に持つ思春期の少女の家族の話。 厳格かつ裕福でスポーツマンの父親と繊細で芸術家肌の母親が別居する所から始まり、主人公の内面が細かく明快に描かれています。 早い段階で母親と「話したのはこれが最後」となってしまった少女の家族に起こる事件と内面の変化をテキパキと料理するかのように仕上げています。
Joyce Carol Oatesは必要最低限の言葉や文章で、時には冷淡に感じますが、情景や心境を表現する能力を持った作家だと思います。 翻訳も上手なのでどんどん読ませる原作者の文章が分かり易く1日で読めてしまいました。
Joyce Carol Oatesは必要最低限の言葉や文章で、時には冷淡に感じますが、情景や心境を表現する能力を持った作家だと思います。 翻訳も上手なのでどんどん読ませる原作者の文章が分かり易く1日で読めてしまいました。
by yesquire
| 2006-11-29 22:58
| book