『フリアとシナリオライター』 マリオ・バルガス=リョサ
2006年 04月 03日
ペルーの作家マリオ・バルガス・リョサは僕の好きな小説家の一人です。日本ではフジモリ元大統領に選挙で負けた事で一気に知名度が上がりましたが、「緑の家」や「継母礼讃」など日本でも出版された作品が多いようです。
「フリアとシナリオライター」はラジオ局でアルバイトする作家志望の学生と魅力的な叔母、ラジオ局に現れた天才シナリオライターや友人との関係が綴られる名作です。若い主人公の駆け抜けるような恋愛が上手に表現され、一方で進むシナリオライターの破天荒な物語と相まってあっという間に読んでしまいました。ペルーの当時の生活も知ることができました。
リョサの魅力の一つはそのストーリーが事実なのかフィクションなのかぼんやりする所だと思います。幻想的な話が続くかと思えば現実に戻され、主人公の台詞や考えがリョサ自身の経験から生まれているのではないかと疑う個所も多いです。
せっかくいい本なんですがら出版元の国書刊行会には装丁を何とかしてくれと言いたいですね。
最近はボルヘスやアレナスなどが日本で人気あるようですが、僕はリョサやガルシア・マルケス(ブティックではありません)の作品をもっと読みたいなーと思っています。
今日は会社の近くで新入社員をたくさん見かけました。青山周辺では歓迎会も多かったようです。
「フリアとシナリオライター」はラジオ局でアルバイトする作家志望の学生と魅力的な叔母、ラジオ局に現れた天才シナリオライターや友人との関係が綴られる名作です。若い主人公の駆け抜けるような恋愛が上手に表現され、一方で進むシナリオライターの破天荒な物語と相まってあっという間に読んでしまいました。ペルーの当時の生活も知ることができました。
リョサの魅力の一つはそのストーリーが事実なのかフィクションなのかぼんやりする所だと思います。幻想的な話が続くかと思えば現実に戻され、主人公の台詞や考えがリョサ自身の経験から生まれているのではないかと疑う個所も多いです。
最近はボルヘスやアレナスなどが日本で人気あるようですが、僕はリョサやガルシア・マルケス(ブティックではありません)の作品をもっと読みたいなーと思っています。
今日は会社の近くで新入社員をたくさん見かけました。青山周辺では歓迎会も多かったようです。
by yesquire
| 2006-04-03 21:30
| book