『ブラインド・サイド』 マイケル・ルイス
2009年 12月 14日
日本語訳がお始末なために読んでいて少なからず不愉快になるドキュメンタリーとなってしまったマイケル・ルイスのスポーツ物3作目が『ブラインド・サイド』。 映画化が決定で急に出版したからなのか、緊張感のあるNFLのシーンも無駄なポンドにキログラムのルビや、表紙裏の素人には参考にならないポジション表などがかえって混乱をきたす導入部分となり感情移入できません。 物語はルイジアナの貧困と混乱の中で育ったマイケル・オアーが偶然白人の裕福な家庭に保護され家族となり、その体格と運動神経によって超高校級のアメフト選手になって行くもの。 苦労して現在の資産と地位を築いた父親と厳格でプライドの高い母親、才能を見抜いたコーチや根気よく勉強を教える家庭教師などに支えられ、無事アメリカ流のサクセスストーリーを成就させる主人公のドキュメンタリーには感動します。
入念に語られているように早くから確立されたスカウト網のおかげで実力を発揮したマイケルに対し大学のコーチ達が壮絶な獲得合戦を行い、最終的には父親と同じミシシッピー大学に入学、本作には間に合いませんが様々な記録を打ち立てドラフトでNFLのレイヴェンズに入団します。 作者の妻がディナーの席で「10分で笑い、20分で泣き、30分で食事を忘れた」と述べているように映画として素材も豊富なドキュメンタリーですが、とにかく正直すぎて余計なカタカナ表記と知識をひけらかしたがる翻訳ブラインドな翻訳家のせいで日本語訳は大失敗で、10分もスラスラ読むことはできません。 原文かWikipediaを読んだほうがより現実的で真実味があった本作の映画に期待です。
wiki→ http://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Oher
入念に語られているように早くから確立されたスカウト網のおかげで実力を発揮したマイケルに対し大学のコーチ達が壮絶な獲得合戦を行い、最終的には父親と同じミシシッピー大学に入学、本作には間に合いませんが様々な記録を打ち立てドラフトでNFLのレイヴェンズに入団します。 作者の妻がディナーの席で「10分で笑い、20分で泣き、30分で食事を忘れた」と述べているように映画として素材も豊富なドキュメンタリーですが、とにかく正直すぎて余計なカタカナ表記と知識をひけらかしたがる翻訳ブラインドな翻訳家のせいで日本語訳は大失敗で、10分もスラスラ読むことはできません。 原文かWikipediaを読んだほうがより現実的で真実味があった本作の映画に期待です。
wiki→ http://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Oher
by yesquire
| 2009-12-14 23:33
| book