『ザ・フィフティーズ』 デイヴィッド・ハルバースタム
2009年 03月 28日
『ザ・フィフティーズ』は15年前にハルバースタムが書いた50年代についてのノンフィクション大作。 文庫で出版の時の帯に「9/11後のアメリカは?」とありますが、それは間違いで、今読んでも50年代のアメリカの影響を考えさせられる秀作でした。 政治だけでなくビジネスやカルチャーなど大きな範囲でその時代を捉えるために各章で一人あるいはひとつの事象を取り上げる構成。 3冊に及ぶ長編ですが、あれもこれも50年代だったのだと意外な発見もある内容でした。 ピルの発明、ホリデーインの設立、小説ペイトンプレイスやリトルロックの8人などは詳しくなかったので面白かったし、レビットタウンやマーロン・ブランド、自動車産業についてはより知識が深まりました。
コラムニストらしくハルバースタムは新聞からTVへメディアの主役が移行する事実を様々な事象における影響で検証しています。 選挙やプレスリー、公民権運動から広告業界まで、有名なニクソンとケネディのTV討論で締めくくる最後も納得。 優秀なジャーナリストの突然の悲報からも2年、時が経つのは早いものです。
コラムニストらしくハルバースタムは新聞からTVへメディアの主役が移行する事実を様々な事象における影響で検証しています。 選挙やプレスリー、公民権運動から広告業界まで、有名なニクソンとケネディのTV討論で締めくくる最後も納得。 優秀なジャーナリストの突然の悲報からも2年、時が経つのは早いものです。
by yesquire
| 2009-03-28 11:35
| book